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八千代店

たこやき食べ比べ5339種

こんにちは!

八千代店さいかです。

 

全面ホールド替えから2週間過ぎましたが、今回のカベはいかがでしょうか?

 

難しい?

 

うん、そうだよね(笑)

 

ほとんどのひとは前よりも難しくなったと感じると思います。

もし、今回のセット甘くね?と感じたとすれば、ホールド替えをしている間にめちゃくちゃレベルアップしたか、急激にドM体質になったかのいずれかに違いありませんcoldsweats02

 

では今回セットされた課題たちは、グレード基準から逸脱した問題児ばかりなのか?というと、少なくとも今僕が個人的に採用している基準に照らして言えば、逸脱しているものはほぼありません。

グレード基準を「個人的に採用している」なんていうと、グリーンアローで統一されてないんかい、という感じですが、もちろん社内での「◯級ってこういうの」という基準はあります。

ただその「◯級ってこういうの」というのを厳密に定義するのってすごーーーく難しいんですよね。

 

今さら僕なんかがどうこういうまでもなく、グレード感ていうのはこれまで幾多の有能なセッターさんたちが多くの経験(登った課題、セットした課題、それを登ったお客様や選手の反応、etc)から体得し、共有し、磨き合いながら築かれてきたクライミングの財産とも言うべきものです。たぶん。

 

一応、不変の指標として「これが基準」と言われている岩の課題とかはあるのですが、ある1つ(あるいはいくつか)の課題について「これは◯級だよ」っていうことを定めたとしても、「じゃあこれはどうなの?こういうのは?」っていうのに対してすべてに答えることはできないですよね。いろんな要素があるから。カチ課題の◯級はこれが基準、ランジ課題の◯級はこれが基準、傾斜がこれくらいだったらこっち、距離は...とかやっていったら基準になる課題が山ほど必要になっちゃって意味ないですし。

しかも新しい形のホールドや新しいムーブはさらに生み出され続けてもいるので、基準は非網羅的(なんにでもあてはめられるようにはできてない)で流動的なものだと考えればいいのかなと思います。

忍者返しやエイハブ船長のグレード感が、現代のクライマーの感覚でインドアの1級と体感的にそぐわないとしてもそれはそれっていうことですね。

 

あらゆるタイプの課題を「◯級」っていう数字だけで各付けするのは、もはや無理があるんじゃ?と個人的に思ったりもします。

だってたとえば1級がたこ焼きで初段がお好み焼きだとして、たこ焼きの定義って「小麦粉を水で溶いたタネに蛸を入れて丸く焼いたやつ」ぐらいだと思うんですけど、クックパッドでたこ焼き検索すると5057件出てくるんですよ。そりゃあいろんなレシピはあるでしょうけれど、5057ものバリエーションがあるものを全部「たこ焼き」っていうの、ざっくりすぎる気がしません?

しかも広い意味でバリエーションと言えなくもない「明石焼き」でも282件出てきます。

これって、「5057通りのたこ焼きがあるのはまあ仕方ないとしても、さすがに明石焼きぐらい個性が際立ってるやつは別の名前で呼び分けて定義しよう」っていうことだと考えたら、グレードにも同じ考え方を適用してもいい気がするんです。「たこやき1級」と「明石焼き1級」は似て非なるものとしてそれぞれに基準を設ける、みたいな。

でも現状グレード表記としては「1級」ていうのしかないわけで、それだと「たこ焼き5057+明石焼き282=5339」のバリエーションをまとめちゃっているわけだから、結構ふんわりした基準になるんですよね(ですよね?汗)。

 

つまりそういう、わりにふんわりした基準はあるということです。明文化されている部分もあり、感覚的に共有されている部分もあります。

 

ただそれだとどうしても、主に感覚的な部分で振れ幅が大きくなるときが出てきてしまうので、経験の少ない僕は(クライミング歴10年はセッターとしては短いほう)もうちょっとかっちりしたものがあったらな...と思うわけです。それで個人的に局所的に勝手に暫定的にお試し的に、数値的な基準を作ってみています。「個人的に採用している基準」というのはそれです。

考え方としては、ホールドを「ガバ」とか「カチ」とかざっくりしたのじゃなくて細かめに定義して、それぞれに「持ちにくさポイント」みたいなのをつけて、その合計がいくつからいくつまでになるのが◯級ですよ、という感じに定めています。

たとえば「めっちゃいいガバ」が1、「第一関節までかからなくて取付面からの立上がり角がほぼ90°のカチ」が20だとしたら、「単品でMAX6まで、合計で32~48になるのが5級」みたいな具合に基準を作って、ざっくり計算しながらセットするわけ。

でも僕は算数が苦手(小6で挫折)なので、あんまり細かいところまで定義するとセット作業中に電卓を使わなきゃいけなくなってしまいます。だからたとえば、フットホールドの配置による強度感とか、コントロールの難しいバランスを強いられる場合の加算係数とかまでは定めていません。そうするとこれはこれで結構ユルいというか、定義されていない要素によって数値と体感のギャップが大きくなる余地があるんです。

 

今回のセットでは、そういうところをついている課題が多いんですよね。

「ガバが多いから数値的には◯級の基準範囲内だけど、足位置によって体勢を崩されるので難しく感じる」とか、「手数が少ないから合計の数値は範囲内だけど、不安定な体勢を経由しないと次の手順に進めないからできる気がしない」とか。

「持ちにくさ」の総ポイント数だけでは定義しきれない、新しい感覚の動きやコントロールを求められる課題が多く入っています。

 

そして今回ゲストセッターとしてお呼びした志田さんは、そういう課題を作るのがとっても上手い!

「ホールドはいい(持ちやすい)はずなんだけど、なんか難しい、でもホールドがいいからできそうな感じがするし、やってみたくなる」みたいな。

僕もすごく勉強になりました。

勉強したことを活かそう!ということで僕が作った課題については、本当に活かされているか、「単に悪い」課題でしかないかは、ぜひ登って感想を聞かせてくださいcoldsweats01

 

ホールド替えの後って、お客様ともグレードのお話をよくするので、ちょっとそれについて書いてみようかなと思ったらつい長くなってしまいましたsweat02

はたして全部読んでくれたひとはいるのでしょうか?笑

 

「難しい!」と感じる課題も、動きを覚えて練習すれば今持っている力でこなせるものがほとんどなので、諦めずにスタッフにどんどんやり方を聞きながら頑張ってみてくださいwink

新しいワザを習得するのって、ワクワクしますよ!

 

それでは明日も八千代店でお待ちしております、みやもとくんが!(キッズ以降は僕と勝井さんもいます)

みやもとくんは今月でお別れなので、会いに来てあげてくださいheart01

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